新型コロナウィルス感染症の影響で、私たちの生活様式は一変してしまいました。
それに加えて、最近では感染力が強いオミクロン株の流行や、寒くなってきたことで外出の機会が減っている方も多いのではないでしょうか。
従来の生活を送れないといったコロナ禍で、生活リズムが崩れ食べ過ぎて太ってしまったり、ストレスがたまりイライラしたり、
夜眠れないのでお酒や薬などに依存してしまう、などといった方も多いのではないでしょうか。
本日は、こんな生活で、身体に不具合が起きてしまった方の、身体の状態を少しでも改善するための簡単な方法を1つご紹介します。
さて、その簡単な方法とは、太陽の光を浴びる「日光浴」です。
コロナ禍の生活様式以外でも、近年、特に日本人は、シミやそばかすを予防して美肌になりたい等の美容的な理由で、
過度に紫外線を嫌い、太陽のもとで過ごす機会がかなり減っているといわれています。
しかし紫外線は、有害なものと思われていますが、実は人間の健康を維持するために必要不可欠なものです。
それでは、「日光浴」を勧める理由を話させていただきます。
□□ 日光浴の効果 □□
① セロトニンの分泌を促す
日光を浴びると、脳内で「安心ホルモン」と呼ばれる「セロトニン」という神経伝達物質が分泌されます。
セロトニンは、精神の安心や安定、頭の回転をよくして脳を活発に働かせたり、神経伝達物質が暴走するのを抑制し平常心を持たせたりする働きができます。
ちなみに、精神安定剤はセロトニンの分子構造を模しています。
② メラトニンの分泌を調節
日光を浴びると、眠くなるホルモン「メラトニン」の分泌が抑制し、代わりに脳を覚醒させるホルモン「セロトニン」が分泌されまが、
このことが引き金となり、脳内では、目覚めの日光を浴びてから12~14時間後にメラトニンを分泌をさせるスイッチがONになります。
そして、12~14時間後の眠る時間であるべき夜に、しっかりと眠気を誘発してくれます。
つまり、朝日を浴びることにより脳は、その日の夜に快眠できるようにお膳立てしてくれるわけです。
③ 免疫力をアップする
日光を浴びると、体内ではビタミンDの前駆物質から、「ビタミンD」が生成されます。
このビタミンDは体の免疫力をアップしてくれます。そして、免疫力がつくことでウィルスが侵入して悪さをすることを防ぐことができます。
このビタミンDは、鮭やサバやイワシなどの魚、ナッツ類、キノコ類、レバーなど、食べ物から摂取することもできますが、
食べ物から得られるよりも、日光を浴びて生成されるビタミン量の方が多いとされています。
④ 骨を健康にする
日光を浴びると、「ビタミンD」が生成され、カルシウムを効率的に吸収することができます。
さらに骨の新陳代謝も活発に行われるようになるため、歯や骨を健康な状態に保つことが出来ます。
歯や骨が健康なことは、身体の健康につながります。
⑤ 免疫力をアップする
日光を浴びると、「ビタミンD」が生成され免疫力がアップします。
そして、免疫力がつくことでウィルスが侵入して悪さをすることを防ぐことができます。
⑥ 筋肉を強くする
日光を浴びると、筋肉に「ビタミンD」が取り込まれ、たんぱく質が効率的に合成されると、筋肉を強くすることができます
筋肉がつけば体温を上げやすくなるので、免疫力も上がります。
⑦ 心臓疾患、高血圧のリスクを下げる
日光を浴びると、皮膚細胞から「一酸化窒素」が出て、この一酸化窒素によって血管が拡張され血圧を下げます。
高血圧予防は、脳卒中や心臓病の予防につながります。
また、糖尿病の予防にも効果があると言われています。
⑧ 認知症の予防
日光を浴びると、認知症の予防効果があると言われています。
65歳以上で発症する認知症は「ビタミンD」が少なくなり、脳の認知機能に異常が起こることで発症することがわかっています。
⑨ その他の効果
日光を浴びると、うつ病の予防、ダイエット効果、がんの予防などがあると言われます。
□□ 日光浴のポイント □□
日光を浴びる時間帯は午前中がおすすめです。
頻度は、週3回~4回、1日15~20分程度を目安に行いましょう。
この時に肌の3~4割を露出して、日焼け止めを付けずに太陽光を浴びます。
午前中に行うとセロトニンを増やしやすいほか、体内時計も整います。
また、「手のひら」や「足の裏」に、日光に当てるだけでも効果があります。
「手のひら」や「足の裏」は体の他の部位と比べるとメラニン色素が少なく、日焼けのリスクが低いので、日焼けが気になる方にも最適です。
夏場なら15分、冬場は30分程度、日の光を当てるのがよいでしょう。
もちろん、日光浴は朝がおすすめですが、
その他の時間しか日の光を浴びられない方は、ウォーキングやガーデニング時など体を動かしながらでも日光浴をしてみてください。
ただし、地域や季節によって紫外線の量が変わるので、夏場など日差しが強いときは、熱中症にならないよう気を付けながら日陰や木漏れ日で日の光を浴びるのがよいでしょう。
体の負担になりすぎないよう注意して行ってください。
また、起きる時間を毎日一定にする、夜は強い光(スマホの光も含む)をできるだけ浴びない、毎晩同じ時間に布団に入るなど、
自ら規則正しい生活リズムに整えることも大切です。
では、是非、皆さんも太陽の光を浴びる「日光浴」で、心身を健康にしてください!
もちろん、身体が歪んでいれば「日光浴」の効果も半減なんてことにもなりかねません。
そうならないためにも、「勝田整体治療院」で、しっかりと身体を整えましょう!!