成長期に個々が持っているポテンシャルを最大限生かして身長を伸ばすための必要条件として栄養があります。
人間の身体は私たちが摂取した食べ物からできています。
外から栄養素を身体に取り入れなければ身長を高くすることもできません。
来院したお子さんとそのお母さまとの会話の中で、お子さんが参加するスポーツクラブで定期的に体重測定検査があり、その時体重を増やさないと監督に怒られるので、お子さんが大好きなコーラと菓子パンをたくさん食べさせているという話を聞いたことがあります。
またクラッシックバレエで体重を増やせないから毎日サラダとおにぎり一個だけとか・・・。
これでは、成長期に身体を作り上げるための栄養素が不足するわけですから身長を十分に伸ばすこともできません。
身長を高くするために必要な栄養素はと聞いたとき、一番初めに帰ってくる言葉がカルシウムでしょうか。
しかしカルシウムは骨を丈夫にする栄養素で、背を伸ばすためにはそれ以外の栄養素も必要です。
例えば、マグネシウムはカルシウムを骨に定着させるのに必要な栄養素となります。
マグネシウムは海藻類やナッツ類に多く含まれます。
カルシウムを骨に吸収させるために、カルシウムとマグネシウムの理想の摂取バランスは2:1といわれています。
現在日本では、カルシウムを豊富に含んだ牛乳やそのほかの乳製品もたくさん摂取することができます。
それに対してマグネシウムの摂取量は不足しがちです。
骨を丈夫にするのがカルシウムだとすれば、骨を伸ばす栄養素はタンパク質です。
タンパク質は筋肉や血液を作るだけでなく身体のほとんどのパーツ作るために必要な栄養素になります。
骨を伸ばす成長点である骨端軟骨でも骨芽細胞が新しい骨を作り上げていくための材料であるコラーゲンもタンパク質から生成されます。
タンパク質は肉や魚からの動物性タンパク質と大豆などの豆類からの植物性タンパク質を十分に取り込みましょう。
骨を丈夫に伸ばすためにはカルシウムとマグネシウムやタンパク質が必要ですが、それ以外にも成長のためには様々な栄養素が必要となります。
カルシウムを骨に定着させるためにマグネシウムは必須ですが、それに加えて、身体に吸収されにくいカルシウムの吸収率を高めるのがビタミンDになります。
カルシウムが体外に排出されるのを防いだり、骨端軟骨での骨代謝を助ける働きもあります。
ビタミンDは、青魚やキノコ類に多く含まれています。
魚にはビタミンDだけでなく、タンパク質も豊富で、EPAやDHAといった身体に良いとされるオメガ3系の脂質も摂取できるので、おすすめです。
そして、ビタミンB群は身体に取り込んだ栄養素をエネルギーに変えるのに重要な栄養素となります。
タンパク質がエネルギーとして使われるのに必要なのがビタミンB6です。
ビタミンB6はタンパク質をアミノ酸に分解したり、アミノ酸を別のアミノ酸に組み替えたりすることを補助するので、不足するとタンパク質をエネルギーとして十分に利用することができなくなります。
また背を伸ばすのに必要な栄養素でも知られるアルギニンもアミノ酸です。
アルギニンは肉や魚や大豆から摂取することができます。
上記以外にも身体を成長させ身長を伸ばすためには多くの栄養素が必要となります。
タンパク質は最重要ですが、日本の季節ごとに収穫できる食品を多品目摂取していくのが理想となります。
勝田整体治療院では、身長を伸ばす整体と同時に食習慣の改善のご提案も致します。