冬三月、此れを閉蔵と謂う。水は氷り、地は坼く。
陽(気)を擾わすことなく、早に臥し晩く起き、必ず日光を待つ。
志をして臥するが若く匿するが若く、私意有るが若く、
已に得る有るが若くならしめ、寒を去りて温に就き、
皮膚に泄(汗)して気を亟奪わしむるなし。此れ冬気の応、養蔵の道也。
之に逆らえば則ち腎を傷り、春に痿厥となり、奉生する者少なし。
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必ず早く寝、朝は必ず遅くまで床にある。
日が昇ってから起きるというように、寒気から身を護ることにつとめる。
意思は潜み隠すように、またあたかも人には言えない秘密をいだいているように、
とにかくそっとしておかなければならない。
潜伏している陽気がにわかに奪われたりしないために、
汗をかいて肌膚が開かないようにしなければならない。
これが冬気に対する適応法であり、その蔵気を保護する道。