昔から「寝る子は育つ」といわれていますが、間違いではないようですね。
成長ホルモンは、睡眠時に多く下垂体前葉より分泌されるホルモンです。
生理作用として、成長期に骨端の軟骨細胞の分裂・増殖を促し、骨を伸張させたり、特定のアミノ酸の取り込みを促し、タンパク質合成を促進して筋肉の成長させる作用があります。
睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠の2種類ありまが、成長ホルモンはノンレム睡眠時に多く分泌されます。
その中でも、眠り始めから3時間ぐらいの間に訪れる最も深い眠りの第4段階の時に多くの成長ホルモンが分泌されるのだということです。
この時間帯に、眠りが浅いと成長ホルモンが十分に分泌されないことになるのだそうです。
したがって適切な睡眠周期が得られるように、睡眠の質を高めることは本来、個々が持っている身体の潜在能力にも大いに貢献することになります。
さて、皆さんは質の良い睡眠が得られる寝具をお使いでしょうか。
前回、起きているときの不良姿勢の話しをさせていただきましたが、睡眠時はどうでしょうか。
今日は、寝るときには欠かせない枕の話をさせていただきます。
では身体にとって良い枕とはどんな形状の物なのでしょうか。
首の骨のカーブの深さは立った状態で、男性では約3~5cm、女性では2~4cmぐらいです。したがって仰向きで寝た時にこの首のカーブを保ちつつ、脳からの血液還流が良くなるよう、耳の位置が心臓より少し高くできる形状の枕が理想と思われます。
人はもちろん寝返りもうちます。横向きで寝ている時は、肩を前方に出し体の重さを広い面積で受け止め負担を分散する姿勢をとります。この時に、仰向けと横向き時の肩幅の差はほとんどの場合、仰向けでの枕の高さのなかで補うことができます。
また腰の骨の前カーブを強くしすぎないためや、日常のストレスから心の安静を取り戻すために、本能で母親のお腹の中の状況を思い出すのかのようにエビのように丸くなって眠ったりもします。
その様な姿勢も楽にとれることも、枕の形状に必要な要素でしょう。
また、通気性や肌触りの良い質感が得られる素材であることも重要と思われます。
そこで、睡眠の質を高めるための枕を考案してみました。
ご参考まで・・・。
●特許庁 意匠登録認定取得済 考案及び登録認定者:勝田研司(勝田整体治療院院長/工学士)