国立がん研究センターの研究チームが食物繊維を多くとっている人はそうでない人に比べて、死亡のリスクが約20%下がると発表しました。
豆類や野菜などに含まれる食物繊維は、コレステロールや血圧を下げたり、炎症を抑えたりする効果があるということです。
研究チームは、45~74歳の日本人の男女約9万人に食事調査に協力してもらい、1995年以降、平均16・8年間追跡して、どの食品をどれくらいの頻度で食べているかなどを答えてもらい、食物繊維の摂取量を推計。1日の量で五つのグループにわけて比べました。
年齢や喫煙、糖尿病などの影響を除いて分析すると、摂取量が最も少ないグループより10グラムほど多くとっている、最も多いグループでは、男性は23%死亡リスクが減少。女性は18%減少していました。
食物繊維を10グラムとるには、ゆで大豆なら120グラム、ゆでキャベツなら500グラムが目安という。
どの食品からとっているか調べると、大豆などの豆類、キャベツなどの野菜類、ミカンなどの果物類からの摂取量が多い人ほど死亡リスクが減少していました。
一方、穀類からの摂取量は死亡リスクに影響していなかったそうです。
ちなみに食物繊維が多い食品は、
- 豆類 煮豆(大豆、うずら豆、あずき) 納豆おから
- 芋類 さつまいも里いもこんにゃく
- 野菜 ごぼうふきセロリアスパラガス青菜類キャベツ白菜
- 果物 柑橘類(みかん、グレープフルーツなど) バナナうり類
- きのこ類 しいたけしめじえのき
- 海藻類 わかめ寒天ところ天
- 穀類 玄米胚芽米麦めしとうもろこし
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