このところ例年になく天候の悪い日が続いていましたが、
今日は久々に朝から晴れて、秋晴れの清々しい一日でした。
そして秋の夜長、夜空の月や虫の声がふと気になるころ、
とあることに思いを馳せながら、スマホの月齢アプリを見ると、
少しかけた月の下に、「十三夜」の文字。
「十三夜」は、本来新月から数えて十三日目を指す月齢のことで、
先月の「十五夜」の一ヵ月後にめぐってくる月見をする日であり、
中秋の名月に対して、「後の名月」と呼ばれたり、「栗名月」「豆名月」とも呼ばれるそうです。
「十五夜」は、すっきりしない夜空が多いのに対し、
「十三夜」は、晴れることが多いので、「十三夜に曇りなし」とも言われるようです。
さて、「十三夜」の月を見て思いを馳せ、色々な感情が芽生えること、
たとえば、静まり返った夜に一人で夜空を見上げ「栗名月」を見て「思」うこととは、
このようなときに、思い感じることとは、どのような感じなのでしょうか。
ロマンチックなこと、愛おしいこと、寂しいこと、空しいこと、切ないこと、悲しいこと、
嬉しいこと、ワクワクすること、ドキドキすることとか不思議な気持ちになることもあるのでは。
もちろん、このようなことを人が「思」うとき、そのことを脳で思考しているわけですが、
それと同時に、胸がキュンとする・胸が締め付けられる・胸が張り裂ける・胸に穴が空いたよう・
胸が熱くなる・胸が痛む・胸がつまる・胸がドキドキする・胃が痛い・心臓がバクバクするとか、
あたかも、「こころ」が胸にあるように、身体の胸の部分での反応を感じます。
これは、脳が今まで経験してきた記憶をもとに、交感神経を興奮させた結果、
身体の防衛本能から、実際に身体に症状として現れたことを言葉にしていることになります。
ちなみに東洋医学的には、身体に影響を与える内因「七情」の概念の一つである「思」は、
「陰陽」から見ると、この季節は「陰」、夜なので「陰」、太陽と比べて「陰」、
気温は「陰」、地球と比べて「陰」、などから考えれば、
「陰」の「思」となります。
そして、「五志」と「五臓六腑」の概念からみると、
「思」は「脾」と「胃」に影響を与え、そこから五臓六腑の中心である「心」へと伝わります。
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